タイムラインの使い方をまとめてみます。
AviUtilの編集の殆どはタイムライン(拡張編集)で行います。
タイムラインの表示方法と消えた時の対処
タイムラインが出てこないということがよくあります。
そんな場合はどうしたら良いか。
タイムラインを表示する
「設定」→「拡張編集の設定」をクリックすればタイムラインが表示されます。

また閉じるときには右上の☓をクリックします。
タイムラインが表示されない原因
ただメインウインドウよりも先にタイムラインを閉じてしまうと起動させたときにタイムラインが表示されません。
閉じたあともう一度表示させたいときには再度「設定」→「拡張編集の設定」をクリックします。
なお「拡張編集の設定」が見当たらないときはプラグインがちゃんとインストールされていませんので
もう一度入れ直す必要があります。
無料なのに高機能!初心者に敷居が高い動画編集ソフト【AviUtil】が最低限使えるようになるまでのインストールの仕方を詳しく解説②
「拡張編集の設定」があるにもかかわらず表示されない場合は。
タイムラインの座標が変なことになっていて。
画面からはみ出した場所にある可能性があります。
そういうときは「ウインドウの位置を初期化する」ことで解決できます。
「ファイル」→「環境設定」→「ウインドウの位置を初期化する」をクリック。
するとタイムラインが画面上に表示されるはずです。
またはaviutl.iniの座標を変更することによって表示させる方法もあります。
aviutlフォルダ内のaviutl.iniをクリック。
出てきたテキストを下にスクロールしていくと[拡張編集]があります。
この拡張編の項集の一番下の方にある
x=●●●
y=●●●
のところの値をゼロにします。
x=●●●
y=●●●
というのはいたるところに出てきますが、拡張編集という項目の中にあるものですので間違えないように。
これをすることでタイムラインが画面に表示されれるようになります。
タイムラインでファイルが読み込めない場合の対処法
タイムラインでファイルが読み込めない場合はその殆どの場合は入力プラグインを入れていないことが原因です。
もし「L-SMASH Works」を導入していないならまずはこれを導入します。
それでもだめなら「DirectShow File Reader」を導入します。
かつ拡張子とのヒモ付も必要です。
紐付けはexedit.iniの中で行います。
それでもファイルが読み込めない場合は優先度を変更していないことが原因である可能性が高いです。
「ファイル」→「環境設定」→「入力プラグイン優先度の設定」をクリック。
そこで「DirectShow File Reader」を一番下に。
「L-SMASH Works」をその上に変更をしていきます。
上記作業の詳しいやり方は以下の記事をご覧ください。
無料なのに高機能!初心者に敷居が高い動画編集ソフト【AviUtil】が最低限使えるようになるまでのインストールの仕方を詳しく解説①
タイムラインの使い方
上記は拡張編集に動画と音声を読み込んだものです。
その一番上左は縦の赤い線である「現在フレーム」が今最初からどれ位の時間が経過しているかを示しています。
右は全体のフレームのうち今どのフレームなのかを「現在フレーム/総フレーム数」で表します。
「現在フレーム」が動けばその値は変わってきます。
時間軸の表示の変更
なおこの時間軸の表示は「時間」でも「フレーム」でも可能です。
拡張編集の中右クリック」→「環境設定」をクリックします。
すると次の画面が現れます。
編集画面の時間表示単位の項に「時間」か「フレーム」を選ぶところがありますので
表示したいものにチェックを入れ、「OKボタン」をクリック。
「フレーム」にチェックすると確かに表示が変わります。
時間軸の縮尺
編集の際、時間軸の単位を大きくしたり小さくしたりすることで作業がやりやすくなります。
ここを左クリックをながら時間軸方向に対しての縮尺を変更できます。
Ctrlを押しながらマウスをスクロールさせる事でも変更できます。
レイヤー
動画や音声ファイルなどを貼り付ける場所をレーヤーといいます。
普通は下に貼り付けたものが手前に表示されます。
ただし「カメラ制御」オブジェクトが挿入されている場合は例外となります。
またレイヤーの左部分の名前のところを左クリックするとそのレイヤーを表示・非表示にすることが出来ます。
非表示になったものをまた左クリックすると表示されます。
右クリックするとレイヤーに関するメニューを開くことが出来ます。
以下メニューの内容です。
レイヤーのロック
チェックを入れるとそのレイヤーのオブジェクトが編集できなくなります。
レイヤーの表示
レイヤーの表示・非表示を切り替えることが出来ます。
レイヤー名を変更
レイヤー名を変更することができます。
チェックを入れると以下の画面が出てきますのでそこに名前を書き入れます。
他のレイヤーを全表示/非表示
選択したレイヤー以外を全て非表示・表示にすることができます。
レイヤーの挿入
選択したレイヤー部分に新しくレイヤーを挿入できます。
レイヤーの削除
選択したレイヤーを削除します。
座標のリンク:
レイヤー上のオブジェクトの座標(X・Y)を全て同じ値にします。
フレーム
現在フレーム
現在選択中の動画フレームを指しています。
動画を停止中は、現在フレームのいちにある画像がAviUtlの本体ウィンドウに表示されます。
再生フレーム
動画を再生中の現在フレームを指します。
本体ウインドウにはその移動中のフレームが次々に表示されていきます。
なお停止する場合は2つの方法があります。
一つは「スペース」気を押すやり方。
この場合は再生フレームの線が消え現在フレームだけが残ります。
つまり「一時停止」状態になります。
もう一つメインウインドウの再生・停止ボタンを使って停止した場合は
再生フレームに現在フレームが移動し完全「停止」状態になります。
再生フレームと現在フレームを一致させる
再生すると現在フレームは動かず。
再生フレームが移動します。
これを再生フレームが動くようにさせることも可能です。
タイムライン上を右クリック→「環境設定」
→「再生ウィンドウで再生した時にカーソルを移動」にチェックを入れて「Ok」ボタンをクリック。
再生時に動いていた縦の緑ラインが消え、現在ラインであった「縦の赤いライン」が動くようになります。
最終フレーム
貼り付けた動画が終わってもフレームが移動し続け3ることを防ぐためには
最終フレームを設定しておきます。
タイムラインの中を右クリック→「範囲設定」→「最後のオブジェクト位置を最終フレーム」をクリックします。
右クリックメニューの詳細については別記事にします。
オブジェクト
オブジェクトとは日本語で物や「対象」のことで。
AviUtilでは
動画
画像
音声
図形
効果「発光」「モザイク」「シーンチェンジ」など
これらのオブジェクトをタイムラインに追加して
編集を行っていきます。
オブジェクトの追加
オブジェクトの追加については動画や音声ファイルでPCにあるものはそのファイルをドラッグアンドドロップして読み込ませるのが最も簡単ですが。
そうは出来ないオブジェクトもたくさんあって
追加したいレイヤーの上で右クリック→「メディアオブジェクト」又は「フィルタオブジェクト」をクリックすると
追加したい物をクリックして追加する事ができます。
「メディアオブジェクト」で挿入できるオブジェクト
「フィルタオブジェクト」で挿入できるオブジェクト
これらについては別記事で解説をしていきます。
「Root」ボタンの使い方 シーン
拡張編集の左一番上に「Root」というボタンがあります。
これはある場面を『シーン』として何度も呼び出せるようにする機能」です。
つまり動画や音声を保存しておいてそれを呼び出して貼り付けるというものです。
補足
Rootボタンを押しても以下のような「シーン」メニューが現れない場合。
本体ウインドウのメニューバーから「表示」をクリック→「常に手前に表示」のチェックを外してみてください。
それでもだめな場合は
拡張編集(タイムライン)になにかのオブジェクトを追加し。
そのデータを
タイムライン上のなにもないところをクリック→「ファイル」→「オブジェクトファイルのエクスポート」をクリックします。
するとエクスプローラーが出てきますので適当な場所に名前をつけて保存をします。
拡張子は.exoです。
エクスポートしたら本体ウインドウの「ファイル」メニューから「閉じる」を選択します。
すると本体ウインドウが白っぽくなります。
その状態でタイムラインン上を右クリックすると。
新しく「新規プロジェクトの作成」というメヌユーが一番上に出ているのがわかると思います。
これをクリックし。
出てきたボックスに適宜数値を入れOKボタンをクリック。
次にエクスポートしてあったファイルをインポートして呼び返します。
すると本体ウインドウが以前の様に黒くなります。
もう一度タイムライン上をクリックすると以下のメニューが現れます。
「新規プロジェクトの作成」というメヌユーがなくなっています。
ファイル→「オブジェジェクトのインポート」をクリックしてエクスポートしたファイルを呼び戻します。
そこまでやるとRootボタンをクリックするとシーンメニューが出てくると思います。
「Root」をクリックすると以下のようなたくさんの「シーン」が現れます。
例えば「Scene1」をクリックすると新しいタイムラインが出てきますので。
そこで動画を編集し、自分で決めた名前をつけます。
名前の付け方ですが。
左側のレイヤーの名前が書いてあるところを右クリック→「レイヤー名の変更」をクリックし。
出てきたボックスにレイヤー名を書き込み{OK}をクリックすれば名称が変更され。
今の場合ですと「Scene1」ではなく「テスト」が表示されました。
また名前の変更は「Root」の部分を右クリックすることで出てくる「シーンの設定」をクリックし
出てきたダイアログでも出来ます。
ここではさらに詳細な設定ができまして。
画像サイズ
シーンの解像度を指定することができます
アルファチャンネルあり
ここにチェックを入れるとシーンの何も無い部分をアルファチャンネル属性(透明)に変更できます
つまりとRootで作った映像の上にレイヤーを重ねてもそのオブジェクトがRootで作ったオブジェクトで見えなくなることはありません。
ただしMP4動画ファイルではアルファチャンネルは使えません。
シーンの挿入
シーンを挿入するにはタイムライン上で「右クリック」→「メディアオブジェクトの追加」→「シーン」をクリック。
するとシーンの「映像部分」だけを挿入できます。
同じ様にタイムライン上で「右クリック」→「メディアオブジェクトの追加」→「シーン(音声)」で、シーンの「音声部分」だけを挿入できます。
なお「シーン」をクリックした際。同時に出てくる「シーン設定」のダイアログで「シーン選択」ボタンを9クリックすることでシーンを変更することも出来ます。
何度も同じシーンを繰り返したい場合。
シーン機能を使用しないと、いちいち同じシーンのオブジェクトを全てコピーする必要があります。。
シーンを使えば簡単に追加できますので非常に楽です。
タイムラインの操作
タイムラインの挿入したオブジェクトは
左クリックしながらドラッグすると移動させることが出来ます。
またオブジェクトの端をドラッグするとオブジェクトの長さを引き伸ばスことが出来ます。
タイムラインの適当な場所をクリックまたは「現在フレーム」をドラッグすることで、
現在フレームを移動することが出来ます。
次の記事ではタイムラインの右クリックメニューについて解説をしていきます。
次の記事は以下
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